銅像制作についてよくある質問
銅像、胸像、ブロンズ像を制作するにあたって、お客様よりよくいただくご質問をご紹介します。
大きく分けて「原型制作」「型取り」「鋳造」「仕上げ」「着色」の5つの工程で制作します。
流れとしては、まず最初に粘土で原型を制作し、それを型取りして石膏に置き換えます。こうしてできた石膏原型から、鋳造(溶解した金属を型に流し込む作業)する為の外型と中子型(なかごがた)を作ります。
次に、型に溶かした銅を流し込み、冷え固まったら型を外して出来上がった銅像を取り出します。バリを削るなどして表面をきれいに仕上げたら着色して完成となります。
いいえ、違います。主に銅像の材質は銅約80%に錫などを混ぜ合わせた青銅(ブロンズ)で出来ています。
理由につきましては様々なものがありますが、大きなものとしては、銅分が100%だと溶かした際に粘り気が強く、型の隅々まで行き渡らず、原型の細部まで再現することができないといった点があげられます。
また、冷めて固まる際に大きく収縮してしまい、ひび割れや歪みが生じたり、表面や内部に小さな気泡できやすく、鋳肌が荒れてしまうおそれがあります。
耐久面でも、銅は金属としてはかなり柔らかい部類に入るので傷が付きやすく、また、銅像のような大きな構造物の場合、長い年月の間に荷重で少しずつ歪むといった可能性も考えられます。
それに対して青銅は、これらの欠点をすべて解消した、銅像の制作に非常に適した材質です。
なぜ像の制作に青銅が使われるかという理由に関しては、まず第一に耐久性が挙げられます。
1,000年以上も昔に作られた奈良の大仏などが、現在でも形を保っている事からも見て取れるように、青銅は耐食性に非常に優れており、粘りもある為、衝撃にも強く、割れにくく凹んだりして衝撃を吸収する性質を持っています。
また、銅像は型に溶かした銅を流し込んで作りますが、青銅には冷えて固まる際に、僅かに膨張するという性質がある為、型の隅々までギュッと入り込み、細かなディテールまで精密に再現する事ができます。
他にも青銅ならではの重厚感や、経年変化による風合いなど、青銅ほど像を作るのに適した素材はありません。
大きく分けて茶系と青銅系の二系統の色があります。
銅像の着色は単に色を塗るわけではありません。漆に顔料を混ぜたものを幾重にも焼き付ける、銅の表面に
化学反応を発生させるといった伝統的な手法を用いて行います。そうする事によって深みのある色に仕上りますが、微妙な色合いを出すには職人の熟練した技が必要です。
また、塗装の場合は表面に色を塗っているだけなので、完成時はきれいでも、年月が経つにつれ色が剥げたり、くすんだりして劣化していきますが、金属の表面自体を変化させる伝統的着色法では、時を重ねるほど味わい深い
風合いが出てきます。
ちなみに茶系は重厚で落ち着いた印象を与えますが、酸性雨や排気ガスの影響で部分的に変色するといった事が考えられますので、どちらかと言えば屋内に向いた色といえます。青銅系は気品ある色合いで、屋外の景観にも馴染みやすく、古くから多くの銅像に使われてきた定番色となります。
はい、可能です。お写真等がございましたら、心を込めて制作させていただきます。弊社ではこれまで故人の銅像制作も数多く承ってまいりましたので、どうか安心してご依頼ください。
前後左右斜めといった多方面から撮った写真があれば理想的ですが、故人の場合はご用意できない場合が多いと思いますので、参考になる写真をできるだけ揃えた上で、最も「その人らしさ」が表れている写真をお教えいただければ、それを元に制作させていただきます。
不足している情報は、ご遺族のお話や当時のエピソードを伺いながら、粘土原型の段階で微調整を重ねてイメージに近づけていきます。ご生前の資料が少ない場合も「写真がこれしかなくて…」と諦めずに、まずは一度お気軽にご相談ください。
制作可能です。資料が多いほど制作しやすいのは確かですが、1枚の写真や肖像画しかないなどといった場合でもご本人の性格や体格、ご希望のポーズなどをヒアリングさせていただき、しっかりイメージを共有した上で制作にかからせていただきますのでご安心ください。
はい、可能です。弊社では「ONE PIECE」「こち亀」「キャプテン翼」「北斗の拳」「ドラゴンクエスト」「ストリートファイター」「ご当地キャラ」等々、様々なキャラクターの制作実績がございます。
※キャラクターや実在の人物の銅像制作には、お客様がお客様が著作権や肖像権を所有されている、または許諾を得ている必要がございます。
はい、もちろん可能です。弊社では「源義経」「紫式部」「武田信玄」「上杉謙信」「宮本武蔵」「坂本龍馬」「福沢諭吉」等々、数々の銅像を全国各地に納めさせていただいております。
一般的に歴史上の人物に関しては肖像権等は問題ありませんが、没後間もない人物や、ご子孫等が肖像を管理しているといった場合は、理解を得ないと後々トラブルが起こる可能性もありますので注意が必要です。
はい、可能です。弊社では今まで「馬」「牛」「犬」「象」「竜」「鳳凰」、変わったところでは「亀」や「蛙」「カブトムシ」など、様々な動物の制作実績があり、動物園等にも納めさせていただいた事例もございます。
モニュメントにつきましても、役所や学校、美術館、病院、公園、街頭、企業など様々なところに納めさせていただいておりますので、安心してお任せください。
はい、対応可能です。弊社にはデザイン専門の部署がございますので、形状やサイズといった大まかなイメージをお伝えいただければ、それを元に具体的なデザインをご提案させていただきます。
可能ではありますが、いわば3Dプリンターはデータを正確に写し取る数値的なコピーです。作家が手掛ける造形に比べると、どうしても無機質な印象になりやすく、温かみや個性、芸術性といった表現力において決定的な差が生まれます。
そのため弊社では、正確さが重要となる無機質な対象物には3Dスキャンを活用することもありますが、人物像などにおきましては3Dプリンターでの制作はお勧めしておりません。
はい、粘土原型の段階までであれば、ご納得いくまで修正が可能です。
次の「型取り」の工程へ進んでしまうと、修正が出来なくなってしまいますので、弊社では粘土原型が完成した際に、お客様にしっかりと現地(工房)での立ち会い確認をしていただき、ご承認を得てから次の工程へ進む体制をとっております。遠方の場合は、写真や動画での確認も承っております。
原型確認の際は、実際に設置する環境に近い位置や光の当たり加減で確かめないと印象が異なる場合があるので注意が必要です。また、見る人によって銅像の人物に対するイメージも異なりますので、決定権者が誰であるかを明確にして、後々問題とならないようにすることが大切です。
はい、可能です。弊社の選定する作家はいずれも高い技術を持っておりますので、似ていないといった心配はございませんが、そっくりにする事に重点を置きたいというご要望を事前にお伝えいただければ、その中でも最適の作家をご提案させていただきます。
弊社ではこれまで「本人そのもので感激しました」といったお声を多数いただいておりますので安心してお任せください。



